うたかたの恋とも形容しがたい

昨日夕方、野菜炒めの皿を返しに来たおっさん。あいさつの最中も携帯が鳴るのだが、着信音が変わってた。


「アビコさん、もう聞きとうない言うてたからね、ワシ韓流にえらいはまってもてよ」。


美しき日々」とかゆうドラマのテーマだという。「もう、見るたびに涙出てしゃーない」んやて。


もう話題にするのもしんどいので、出会い系のことはさておき話をしてても、行き着く先はいもしない女の話。俺の方から「これ話してたらワーワー言うてまうし」とそらし、今日はおっさんのライフヒストリーを聞いていた。以前もまるで聞き取り調査の如く聞いたことがあったのだが、むしろ女よりもおっさんが心を開いてきているのが複雑やった。


おっさんが金が欲しいのは、生活しんどいこともさることながら、事業を興したい夢があるのだ。まだ世にでていないビジネスのアイデアがあるのだと。その話は今まで散々聞かされてきたのだが、その詳細までは教えてくれない。俺も聞きたいとは思わないのだが。。。


「それをやらんことには死んでも死にきらん」


かなり濃厚な話を聞いた後は、やはり女の話に落ち着くわけで、俺は「ともかく、家賃光熱費だけはしっかり払うんやで」と、またおせっかいをやくのであった。それもこれも話の最中、家賃をちょくちょく滞らせると話してたからだ。


「今月ももう手つけてるからな。。」


・・・衝撃やった。俺の想像よりも1ヶ月は早く「おわりのはじまり」が来るのかもしらん。


「月の半ばに(不動産屋から)電話来るよ。でも月末払いますでしまいや。大丈夫やて」


これまでとは事情が違うと思いつつ、とにかく家賃だけは払えと念を押してたら、


「火曜水曜あたりが山や。27と28な。その日に(1000万の女が)会おう言うてきてんねん。新しくレストランオープンさすから、それをワシにまかす言って来てんねん。月100万でて」


おっさんは彼女に見せるように、自分の学歴や資格、特技等々のプロフィールを紙にしたため、また、さすがに裏に他の女の名前が書いているのを見せるのはまずいと思ったのか、例の着信記録を再度清書していた。プロフィールにはなぜか年齢だけは書いておらず、「年よりも心は若い」みたいなことを書いていた。会った頃は確かに若いなと思ったのを覚えているが、それからおっさんは相当歳をとったように思う。この数日でかもしらんが。


「これ見せたら絶対喜ぶて。ほんま、そうよ」


来週おっさんがどんな顔をしてるのか、俺にはもう想像できん。


以下、ミクシでのコメント


2007年02月25日 09:57  きし
家賃…………


2007年02月25日 14:14  アビコ
>きし
不動産屋もからんできそうです。おそろしい。。


ちなみに、口座番号はサイトに教えてない言うてました。ほんまかな。。少しは野菜摂ったのが効いたのだろうか。


俺も経験ありますが、家賃を遅らすことに慣れたら、それはそれで「普通」になっていくんですよね。しかし、今回は今まで以上にキツイみたいですよ。そらそうでしょ。


とにかく次は27日か28日あたりが山場。


そこらあたりであきらめついてほしいのだが、おっさんがやりとりしとる「女」は8人おるからな。。。


一年前くらいに、方眼紙に「売りもの」の設計図をしこしこ書いてたよ。ビジネスも女も何も手が出せない、それを共有できる友人もおらん。おっさんが出会い系なぞ始めたのも、その直前にこのビジネスの話を思い切って旧友にもちかけて、「もう冒険はできん」と言われたことも影響しとるようだ。焦りが焦りを生むんだな。